第2話~029、人生観を語りボッコボコにされるの巻~
現在029は長年のWワーク生活にピリオドを打ち、立ち上げたばかりのビジネス運営とフリーの講師業を生業としています。
今回は029が自営業を始める前、Wワークをしていた頃の体験についてのお話。
当時の029は働きながら通信制の大学に通いつつ人生を模索しておりました。
…学費の捻出、生活費…実家には頼らず賄う為には…
とてもではないがこの田舎町でならどちらも補える程の給料など貰えません。
029はWワークを開始します。
年齢層高めの社員達による優しい指導、全てをさらけ出した楽しい会話…
副業先で029が配属されたのは
「会社の墓場」
と呼ばれていた窓際族たちの巣窟でした。
(皆さん、お気付きになりましたか?終身雇用制が崩壊していると叫ばれている昨今において、未だに窓際族が生息しているんですよ。都会では絶滅危惧種ですが、我が地方では特別保護区のゴリラのように「組織」という傘に守られて幅を利かせています。)
「ここでは足りない学費稼げればいっかー」程度に仕事をしていたので業務量にはそこまで不満を感じていなかったのですが(というか何も難しいことをしていないので負担にならなかった)、それはある日突然やってきました。
ある日の昼食時、助言という名の下に否定・非難を重ねることで優位性を維持したい窓際族達から
「029、結婚する気あるの?」
と唐突に質問されました。(029、当時もうアラサー)
本来であればセクハラ発言ですが、如何せんここは特別保護区。
When in Rome, do as Romans do精神で
「結婚という制度の利点を述べてほしいのですが。」
と全く空気を読まない発言。
その後パートナー制度(フランス婚的なね)により得られるであろう、結婚制度よりも強固な信頼関係の可能性について淡々と語り続けること15分。
この日を境に、一族総出の大非難大会が私の出勤日には必ず開催。
某大臣が発言して問題となったような
「子供を産んでいない女性なんて…」
というありがたいお言葉を同性の中年社員からいただき、
「やっぱりさあ、家庭持って子供産んで…
が人生の着地点だよねぇ」
との更なる助言を定年間際の人生の先輩から賜り…
毎日のように女性における結婚・出産の重要性、学問探求の無価値を語られ、029、
「本末転倒」
と退職。
今だからこのように書いていますが、当時は自分の存在を否定されているように感じ
「大学辞めて適当に結婚して子供産むのが一番かな…」
と真剣に悩みました。
私の住んでいる田舎は、アラサー独身だと周りが勝手に出会いを運んでくるような
(親戚によるお見合い斡旋や友達による紹介など)ことが多々あります。
当時も実際あったのですが、相手にも自身にも失礼だと感じお断りし続けた結果、
こじらせたアラサー女、起業
という現在に繋がる訳です。
<このことから得た教訓>
「黙れじじいばばあ」
…この発言が某市議会議員のようにならないことを祈って…