doradora 整備工場~人生における不具合調整~

若きウェルテルならぬアラサー029の、悩みという名のエゴ・世間に対する違和感・不条理に対する掃き溜め的日記。

第3話~田舎者、都会の商売に触れるの巻~

029です。若い頃は日本中を転々としていました。当時流行りの工場派遣で全国各地津々浦々、都心部近郊でも生活していたことがありました。

029は大学進学費用捻出のため一気に稼いでやろうと派遣で稼いでいたんです。

(まあ若い時分です。思ったように金が貯まらなかったのは大好きな夜遊びに費やしたからです。結果進学時期が予定より大きくずれ込みました)

 

 

そんな金欠029、一刻も早く進学資金を貯める為にとある求人に応募します。在宅ワークで月々安定した収入を得られる業務委託という求人でした。

 

 

オンライン面談では担当者が

「一日2時間の作業で一か月○○万円!」「初心者の専業主婦が半年で○○万円稼ぎました!!」

とそのメリットを力説。

 

時間を有効に使いながら一気に稼げる、ということは進学費用も一気に捻出、進学がすぐそこにきている!!…

話を聞くうち029の夢は膨らむばかり。

 

と同時に当然ながら疑問が。

 

「これ、成果が出た際に売り上げからシステム利用料とか中間マージン差っ引くならわかるけど、始める段階で金取るとしたら、もし売り上げが立たなかった時にはただ損するだけだよね…029が事業を始めるにあたりそのシステムを利用したくて、そのシステム利用者募集に申し込んだのなら前金制でも納得いくが、029は求人にただ応募しただけのはず…」

 

「てか、金が必要だから仕事探してんのに、求職者から金取ろうとかお前らクソか!!!」

 

最後に質問は?と語りかける担当者、上記の内容を畳みかけるかのように話したら

「あ、ではゆっくり検討して何かあったら連絡ください。」とそそくさとスカイプ切断。

 

 

 

「これらの成功例は当社独自のシステムをご利用いただいた結果です。通常個人では到底作れないネットワークを当社が独自に確立。このネットワークを利用いただくことで大きな成功へとつながります。」

 

 

と自信満々に語っていた担当者、私からの

「金が必要だから仕事を探しているんです、何故求人に応募してお金を取られるのでしょうか。」

「そもそも、おたくさん、求人サイトに出すべきですか?求人サイトを見る人間は仕事が欲しい、言うなればお金が欲しいのです。貴社にお金を払う余裕などありません」

等の質問に上記の回答。

 

 

029が住む田舎町では想像できない都市部の闇、セミナー商法。

厳密にはちょっと違うが類似体験をして、日本は広いなあと実感した冬でございました。自分が東京生活で見ていた華やかな世界の裏で、このような商法が成立している…

これが田舎にはない東京の魅力なのかも知れませんね。

 

ちなみに029、この一件では帰郷を検討しなかったのですが、酔っ払いとホームレスに同時に絡まれる経験をして帰郷を決意しました。

第2話~029、人生観を語りボッコボコにされるの巻~

現在029は長年のWワーク生活にピリオドを打ち、立ち上げたばかりのビジネス運営とフリーの講師業を生業としています。

 

今回は029が自営業を始める前、Wワークをしていた頃の体験についてのお話。

 

 

 

当時の029は働きながら通信制の大学に通いつつ人生を模索しておりました。

…学費の捻出、生活費…実家には頼らず賄う為には…

とてもではないがこの田舎町でならどちらも補える程の給料など貰えません。

029はWワークを開始します。

 

 

 

 

 

 

年齢層高めの社員達による優しい指導、全てをさらけ出した楽しい会話…

 

 

 

 

 

 

 

 

副業先で029が配属されたのは

「会社の墓場」

と呼ばれていた窓際族たちの巣窟でした。

(皆さん、お気付きになりましたか?終身雇用制が崩壊していると叫ばれている昨今において、未だに窓際族が生息しているんですよ。都会では絶滅危惧種ですが、我が地方では特別保護区のゴリラのように「組織」という傘に守られて幅を利かせています。)

 

 

「ここでは足りない学費稼げればいっかー」程度に仕事をしていたので業務量にはそこまで不満を感じていなかったのですが(というか何も難しいことをしていないので負担にならなかった)、それはある日突然やってきました。

 

 

ある日の昼食時、助言という名の下に否定・非難を重ねることで優位性を維持したい窓際族達から

 

「029、結婚する気あるの?」

と唐突に質問されました。(029、当時もうアラサー)

本来であればセクハラ発言ですが、如何せんここは特別保護区。

When in Rome, do as Romans do精神で

 

「結婚という制度の利点を述べてほしいのですが。」

と全く空気を読まない発言。

その後パートナー制度(フランス婚的なね)により得られるであろう、結婚制度よりも強固な信頼関係の可能性について淡々と語り続けること15分。

 

 

この日を境に、一族総出の大非難大会が私の出勤日には必ず開催。

 

 

某大臣が発言して問題となったような

「子供を産んでいない女性なんて…」

というありがたいお言葉を同性の中年社員からいただき、

 

「やっぱりさあ、家庭持って子供産んで…

が人生の着地点だよねぇ」

との更なる助言を定年間際の人生の先輩から賜り…

 

毎日のように女性における結婚・出産の重要性、学問探求の無価値を語られ、029、

 

「本末転倒」

と退職。

 

今だからこのように書いていますが、当時は自分の存在を否定されているように感じ

 

「大学辞めて適当に結婚して子供産むのが一番かな…」

 

と真剣に悩みました。

私の住んでいる田舎は、アラサー独身だと周りが勝手に出会いを運んでくるような

(親戚によるお見合い斡旋や友達による紹介など)ことが多々あります。

当時も実際あったのですが、相手にも自身にも失礼だと感じお断りし続けた結果、

 

こじらせたアラサー女、起業

 

という現在に繋がる訳です。

 

 

 

<このことから得た教訓>

 

「黙れじじいばばあ」

 

…この発言が某市議会議員のようにならないことを祈って…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1話~029、ブログを始めるの巻~

029、ブログを始めました。
理由は単純明快

「ド田舎では許容されない029の生き方、誰かに賛同してもらいたい」
それだけです。


029の暮らす田舎町では
「女は30までに結婚、出産」
非正規労働者は一家の恥」
「名も知れぬ大卒より地元進学校の方が格上」
という風潮が占めており、全てからはみ出す029は常に生き辛さを感じていました。

 

女は結婚すると扶養内で働いて子育てするのが幸せ…
なんて言っている周囲が、非正規労働者である私を心配。

 

これは偏にover30ながらにして独り身の029が、最早嫁の貰い手などない年齢なのに(と、029の地元では思われます)、フリーランス気取りのフリーターを続けている、と思っての周囲からの心配でした。

 

 

定職もなくアラサー独身、自活しているけど将来的な安定は保障されない…

 

 

これって、そんなにいけないことでしょうか。

明日死ぬかもしれないのに、何かを我慢する必要ありますか?

ずっと一人で稼いで生きてきています、あなた方に迷惑かけましたか?

田舎における人生勝ち組コースに魅力を感じなかったから自分の生き方を模索しているだけですが、社会保険の有無で人間の一定評価が決まるのですか?

 

 

 

 


てか、これって土地柄のせい?

地元じゃなくて日本国内の誰かならわかってくれるよね?

じゃ、試しにやってみる?

みんなの意見を聞いてみる?by はてなブローーーーグ!!

という何ともエゴな理由であります。

インスタでの承認欲求などございません。

ましてや自己顕示欲など、母の胎内に置いてきております。

ただ、欲しいのです。

いいね!じゃなくてDA・YO・NE!!

そんな人たち、いっぱいいると思う。(思いたい。)
欲しいのは、相槌の「だよねー」じゃなくて、まるで無意識に漏れ出てしまったような…

DA・YO・NE!

 

 

 

10代がよく手を叩きながら人を指さし発する

「わかるー」と同じです。(ただアラサーなのであれには腹立ちますがね。)

 

 

私がDA・YO・NE!を求める些細な出来事、また皆さんがしたDA・YO・NEを求める体験をこのブログに掲載していくことで、自分の生き方、思考に自信をつけていきましょう。

※こんなこと書いていますが、実態はプロフィールにあるようなアラサー女が日々の不安や不満、些細な幸せ体験を綴る公開日記のようなものです。そんな私の欲しいもの、それは皆さんからの…


DA・YO・NE!

次回、第2話
~029、人生観を語りボッコボコにされるの巻~

に続く